吸収率の高い植物性ミネラル
胡麻は太古の昔から栄養豊富な食品として世界中で食されてきましたが、胡麻に含まれる吸収阻害物質(シュウ酸・フィチン酸)が原因で、そのミネラルはほとんど吸収されないまま体外に排出されています。当社は、カルシウムをはじめとするミネラルを豊富に含む胡麻とその種皮に着目しました。
「胡麻ミネラル」は、当社の独自製法により胡麻本来のミネラルバランスはそのままに、吸収阻害物質だけを除去することに成功した、吸収性の優れた植物性ミネラルです。
- 胡麻ミネラルができるまで
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原材料の仕込みから焼成、抽出、製品化に至るあらゆる工程でチェック体制を設け、厳重な品質検査を実施しています。
一般にカルシウムの吸収率は、牛乳で約40%、小魚で約33%、野菜で約19%と言われていますが、野菜のミネラル利用率(吸収率)が低いのは、植物中に含まれるシュウ酸やフィチン酸が原因です。
とくに胡麻は、ミネラル吸収阻害物質であるフィチン酸含量が極めて高い食品です。
当社の独自製法では、胡麻に大量含まれる吸収阻害物質を高温で焼成除去し、その問題を解決しました。
STEP1 胡麻原料
胡麻に蓄積されるミネラル成分
地中や水中に微量(低濃度)にしかなかったミネラル成分を胡麻が吸収し、高濃度に貯えていきます。
取り込まれたミネラルの多くは、シュウ酸やフィチン酸と結合して、シュウ酸Caやフィチン酸Mgとして蓄積されます。STEP2 焼成・灰化
吸収阻害物質《フィチン酸・シュウ酸》を除去
原料となる胡麻および種皮を高温で焼成、灰化させることにより、吸収を阻害するフィチン酸・シュウ酸などの物質を取り除きます。
STEP3 抽出
有機酸でミネラル成分を抽出
発酵乳酸でミネラルを抽出します。
STEP4 胡麻ミネラル
純植物性胡麻ミネラルの完成
ヒトの体に吸収されやすい乳酸Caをはじめ吸収性に優れた状態で豊富なミネラルを粉末化したものが、当社の胡麻ミネラルです。
- 機能性
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・血中へのカルシウム吸収の比較〈ラットにおける血中カルシウムの濃度変化
「胡麻ミネラル」をCa含有量2重量%の水溶液としてラットに腸管投与し、血中のカルシウム濃度の変化を測定しました。「胡麻ミネラル」は、各サンプルと比較して血中への約2倍の吸収率を示しています。
・骨密度への影響〈卵巣摘出ラットの骨密度測定〉
卵巣を摘出したラットに低カルシウム飼料を1ヶ月間与えて、骨減少を起こさせました。継続してさらに1ヶ月間各飼料を与え、Control群と共に骨密度を測定しました。
その結果、卵巣を摘出したラットの骨密度はいずれも、Control群より低下していましたが、SCa群はLowCa群、StCa群よりも増大が見られ、StCa群と比較して、よりControl群に近い値を示しました。
- 製品規格
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胡麻ミネラル製品規格
胡麻ミネラル 乳酸体パウダー胡麻種皮から抽出した植物性ミネラル。
白から淡黄色の粉末状、水溶性の製品。- 性状
- 白から淡黄色粉末・水溶性
- 規格
- Ca含有量:15.0%以上
- 用途・配合例
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主な用途
色々な用途に使用可能です。
健康食品用途、製菓・製麺などの加工食品用途、飲食店メニューやご家庭でのお料理にも応用いただけます。